こんにちは、でらりんです(^^♪
新年最初のJRAの重賞といえば、金杯です。
金杯は「中山金杯」と「京都金杯」が同日に開催されますが、この記事では中山金杯について、過去のデータから1着馬の傾向を探ります。
京都金杯のデータ予想はこちら↓↓
結論
◎ディープボンド
◎テリトーリアル
有効データを集計した結論はこの2頭になりました。集計結果は以下表の通りです。
※項目「人気」については、1月4日時点のnetkeiba.comの人気を参考にしています。実際の人気は変動する可能性があります。
ディープボンドとテリトーリアルの2頭が抜けた結果でした。
では、検証結果をご覧ください。
出走登録馬
【過去10年間】中山金杯の1着馬
2020年 トリオンフ
2019年 ウインブライト
2018年 セダブリランテス
2017年 ツクバアズマオー
2016年 ヤマカツエース
2015年 ラブリーデイ
2014年 オーシャンブルー
2013年 タッチミーノット
2012年 フェデラリスト
2011年 コスモファントム
※2011年~2020年の1着馬の傾向を使用して検証します。
検証
過去10年間の中山金杯で1着になった馬の傾向を検証していきます。
・人気
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、何番人気だったのでしょう?
1番人気 3回
2番人気 3回
3番人気 2回
4番人気 1回
5番人気 1回
6番人気以下 0回
中山金杯の1着馬は1~5番人気のみ。中でも1~3番人気の馬が8回と人気馬が1着になっている傾向にあります。過去10年間の1番人気の単勝は2.0倍~4.4倍で、ダントツの1番人気がいたわけではありません。なんだかんだで、1~3番人気が1着にきているんですね。直線の急坂を2回走るタフさと、騎手の手腕が要求されやすい中山2000mだからこそ、結果的に「強い馬」が勝っています。
・馬年齢
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、何歳だったのでしょう?
4歳 3回
5歳 3回
6歳 3回
7歳 2回
年齢は4歳から7歳まで幅広く1着になっています。年齢はあまり気にしなくて良いでしょう。余談ですが、競争馬の年齢は1月1日から一斉に1歳年齢を重ねます。例えば12月まで3歳だった馬は、中山金杯ではみんな4歳馬として出走するんですね。
・性別
◆過去、中山金杯で1着になった馬の性別は?
牡馬 9回
牝馬 0回
騙馬 1回
牡馬が圧倒的ですので、データ予想としては牡馬を推奨します。しかし今年はあらゆるデータがぶっこわれるほどに牝馬の活躍が目立ちました。今年の中山金杯の出走登録馬20頭のうち、2頭(リュヌルージュ、ロザムール)が牝馬ですね。
・負担重量
◆過去、中山金杯で1着になった馬の負担重量は?
52kg 0回
53kg 0回
54kg 0回
55kg 2回
56kg 2回
56.5kg 1回
57kg 2回
57.5kg 1回
58kg 2回
負担重量の軽い馬は一度も1着にきていません。負担重量の軽い馬は不利という傾向は1着馬に限らず2~3着馬のデータを含めても同じ結果です。下記をご覧ください。
◆過去、中山金杯で1~3着になった馬の負担重量は?
52kg 0回
53kg 1回
54kg 2回
55kg 7回
56kg 7回
56.5kg 3回
57kg 3回
57.5kg 4回
58kg 3回
中山金杯のようなハンディキャップ戦は、ハンディキャッパーと呼ばれる人が、ゴール前で全馬が横一線になることを理想として、それぞれの負担重量を決めています。中山金杯のようなタフなレースにおいては、結果的に負担重量を軽くした馬(≒実力で劣ると判断された馬)は不利だということです。
※負担重量については、こちらで詳しく解説しています。(けっこうオススメ♪)
・枠番
◆過去、中山金杯で1着になった馬の枠番は?
1枠 1回
2枠 2回
3枠 3回
4枠 2回
5枠 0回
6枠 2回
7枠 0回
8枠 0回
内枠~中枠が有利で、外枠は不利です。1着馬だけの傾向では母数も少なく信憑性に欠けますが、過去10年間の2~3着馬の枠番まで含めて検証すると明白になります。下記をご覧ください。
◆過去、中山金杯で1~3着になった馬の枠番は?
※( )の数字は出走頭数、パーセンテージは枠別の3着内率
1枠 4回(17)23.5%
2枠 6回(17)35.3%
3枠 5回(19)26.3%
4枠 3回(20)15.0%
5枠 2回(20)10.0%
6枠 7回(20)35.9%
7枠 0回(20)0%
8枠 1回(23)4.3%
ここまで顕著に数字が出ると面白いですね。過去の中山金杯では7~8枠に人気薄ばかりが入っていたのか?というとそういうわけでもありません。1番人気や2番人気の馬も入っています。さらに言うと、中山金杯に限らず中山芝2000mは外枠不利なのか?というと決してそうではありません。下の表は、過去5年間の中山芝2000mの枠番別成績です。
中山芝2000mの成績でみると、枠に有利不利はなさそうですね。中山金杯だけ外枠の成績が不振なのはなぜでしょう?これは個人的に思う仮説ですが、中山芝2000mは観客席の前からスタートします。外枠は観客スタンドにもっとも近い位置ですよね。中山金杯は毎年ものすごい観客が訪れ、歓声にも熱が入ります。それが観客スタンドにもっとも近い外枠の馬に伝わり、ストレスになっているのでは?
しかし今年は例年に比べて観客数が少なく、外枠の不利がなくなるかも?色々妄想してしまいますね。このデータ予想の記事では、あくまで「外枠が不利」という事実を有効データとして取り入れることにします。
追記(2021/01/02)
内枠有利な理由として、中山金杯から中山競馬場の芝はCコースに変わるようです。中山芝2000mのうち、中山金杯だけ内枠が極端に有利なのはこれが原因の可能性があります。勉強になりましたm(__)m
・所属トレーニングセンター
◆過去、中山金杯で1着になった馬の所属トレーニングセンターは?
栗東 5回
美浦 5回
直近5年のトレンドでは美浦トレセン所属馬の勝利数が多いですが、この記事ではあくまで所属トレセンに有利不利はないと判断し、有効データとして取り入れません。
・生産牧場
◆過去、中山金杯で1着になった馬の生産牧場は?
※( )は出走頭数
社台ファーム 3回(24頭)
ノーザンファーム 2回(30頭)
レイクヴィラファーム 1回
コスモビューファーム 1回
社台白老ファーム 1回
岡田牧場 1回
海外の牧場 1回
結論、生産牧場は有効データとして取り入れません。一方で注目したいのは、社台ファームやノーザンファームが出走頭数の割に勝利数は低いということです。
・前走のクラス
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、前走どのクラスのレースに出走していた?
GⅠクラス 1回
GⅡクラス 4回
GⅢクラス 3回
オープンクラス 1回
3勝クラス 1回
グレードに関わらず、前走重賞組が断然有利です。なかでも前走GⅡやGⅢ組が結果を出しています。前走GⅠ組よりもGⅡやGⅢ組の方が出走頭数自体多いということもありますが。
・前走の距離
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、前走どの距離のレースに出走していた?
1600m 1回
1800m 1回
2000m 7回
2500m 1回
前走も中山金杯と同じ距離の芝2000mを使っている馬が、中山金杯で1着になっている傾向が高いです。小倉、福島、中京など様々な芝2000m組が中山金杯で勝っていますので、前走の開催地は気にしなくて良いでしょう。
・前走の人気
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、前走では何番人気だった?
1番人気 1回
2番人気 4回
3番人気 1回
4番人気 0回
5番人気 0回
6番人気以下 4回
結論、前走の人気は気にしないでおきましょう。注目ポイントは前走6番人気以下の馬でも中山金杯で1着になったケースが半数近くあることです。「前走は人気薄だけど、中山金杯では1~3番人気」という馬に注目してみても良いかもしれません。
・前走の着順
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、前走では何着だった?
1着 4回
2着 1回
3着 2回
4着 1回
5着 0回
6着以下 2回
前走で4着以内に入った馬が中山金杯で1着になっているケースが断然多いです。
・前走からの間隔
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、前走から何週くらいの間隔をあけて中山金杯に出走した?
1~5週 5回
6~10週 4回
11週~15週 1回
これは傾向が顕著ですね。長期休み明けの馬は中山金杯で力を出しきれないケースが圧倒的に多いようです。今年の中山金杯の出走登録馬のうち長期休養明けは、有力馬の1頭ダーリントンホールだけですね。
・騎乗
◆過去、中山金杯で1着になった騎手は、前走から継続騎乗している?乗り替わっている?
継続騎乗 5回
乗り替わり 5回
継続騎乗と乗り替わりでは、差はないように見えます。が、下記をご覧ください。
◆乗り替わりで1着になった5頭の内訳
外国人騎手への乗り替わり 3回
日本人騎手への乗り替わり 2回
継続騎乗か、外国人騎手への乗り替わりになった馬が有利ですね。日本人騎手への乗り替わりというのは割引が必要かもしれません。
・中山2000mの実績
◆過去、中山金杯で1着になった馬は、過去に中山2000m(中山金杯と同じコース)を走ったことがある?その時の成績はどうだった?
※中山金杯で1着になる以前の期間の実績を集計しています
※馬名+(中山芝2000mの実績)+(中山芝1800m~2200mの実績)
トリオンフ (0.0.0.0)(0.0.0.0)
ウインブライト (0.1.0.1)(3.2.0.1)
セダブリランテス (3.2.1.0)(4.2.1.2)
ツクバアズマオー (0.0.0.1)(0.0.0.1)
ヤマカツエース (0.0.0.0)(0.0.0.0)
ラブリーデイ (0.0.0.1)(0.0.0.1)
オーシャンブルー (0.0.0.0)(0.0.0.2)
タッチミーノット (1.1.1.0)(1.1.1.0)
フェデラリスト (1.0.0.0)(2.0.0.0)
コスモファントム (0.0.0.0)(0.0.0.0)
結論、中山2000mのコース適性や実績に関しては気にしなくて良いでしょう。実際、中山のコース実績が全くない馬が4頭も1着になっています。さらに、「コース実績はあるものの4着以下だった馬」が2頭1着にきています。
まとめ
冒頭の結論でも掲載しましたが、有効データの結論はこのようになりました。
有効データ10項目中、9項目に該当したのがこの2頭です。
しかし、ディープボンドが落とした「前走距離」はテリトーリアルが落とした「前走着順」よりも痛いですね・・・。ディープボンドはそもそも休み明けを一度叩いてからの方が良いタイプかなというのもありますし。このあたりの不安要素も含めながら最終結論をだしていきたいなと思います。
2021年最初の重賞「金杯」を当てて、ロケットスタートをきめたいですね(^^♪
この記事がみなさんの予想の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!