こんにちは、でらりんです(^^♪
ついに2021年4月11日(日)に、白毛馬のソダシが桜花賞に挑みます。
以下の記事は、2020年9月5日に開催された札幌2歳ステークスをソダシが勝利した際に、白毛馬の偉大な第一歩になってほしいと願いを込めて書いた記事です。
この機会に、白毛馬の歴史についておさらいしていただくことで、また別の視点から競馬を楽しむことができると思います(^^)/
最後までご覧いただけますと幸いです!(以下、2020年9月に書いた記事です。)
2020年9月5日に、白毛馬のソダシが1着になりました!!
白毛馬が芝のコースでJRA重賞を勝利するのはなんと史上初(/・ω・)/
しかもレコード勝利(/・ω・)/
これって実はすごいことで、シラユキヒメ一族の歴史を塗り替える感動的な勝利なのです!
何がそんなにすごいの?シラユキヒメ一族?なにその可愛い一族?笑
と思われた方は、ぜひこの機会に白毛馬の歴史について触れてみましょう(^^)
きっと、競馬がより楽しくなると思います(‘◇’)ゞ
白毛馬とは?
サラブレッドの毛色は、全部で8種類あるんだ
毎年約7,000頭のサラブレッドが産まれるんだけど、白毛馬ってすっごく珍しいんだよ!
白毛の馬って競走馬のなかでも0.1%しか産まれない、すっごい珍しい毛色なんだね!
白毛馬の数が少ないということは、それだけ白毛馬が勝てる可能性も低いってことなんだ
ハクタイユー
白毛馬のお父さんやお母さんも白毛なの?
それがそうでもないんだよ
1979年に日本で初めて白毛馬として登録されたハクタイユーという馬は、両親とも白毛馬ではないんだけど、突然変異で生まれたんだ
ハクタイユーは2歳で競走馬デビューをしたんだけど、4戦して一度も1着になることなく引退してしまったんだ
シラユキヒメ
1996年に、これまた突然変異で1頭の白毛馬が誕生したんだ
名前はシラユキヒメ
すごく可愛い名前だね!白毛馬にぴったりの名前だ!
シラユキヒメのレースはどうだったの?
シラユキヒメは中央競馬で9戦して、1度だけ3着になったんだ!
だけどシラユキヒメも、1度も1着にはなれずに引退してしまうんだ
えー!残念!
白毛馬が勝つのはやっぱり難しいのかな・・・
でもシラユキヒメは引退してからがすごいんだ!
お母さんとして、たくさんの白毛馬を産んだんだよ
シラユキヒメは2003年から2016年の14年間に12頭の子供を産んで、そのうちなんと10頭が白毛馬なんだ!
ここからは、『シラユキヒメ一族』と呼ばれるシラユキヒメの子供たちの紹介をします
ホワイトベッセル
シラユキヒメの最初の子供シロクンは残念ながら勝てずに引退したんだけど、
2頭目の子供ホワイトベッセルが遂に、中央競馬のダート戦で1着になったんだ!
おめでとー!!
しかも、すっごいイケメンだね!
ホワイトベッセルはその後も中央競馬のダートで500万下、1000万下と2勝して、引退後は誘導馬として競馬に貢献しているんだよ
誘導馬ってかっこいいよねー!
重賞には挑戦できなかったけど、ホワイトベッセルは偉業を達成したと思う!
ユキチャン
次はシラユキヒメの3人目の子供、ユキチャン
ホワイトベッセルの1歳年下の妹だよ
お父さんもホワイトベッセルと同じクロフネだね
この子もすごく可愛い名前だね!
お兄ちゃんのように活躍したのかな?
ユキチャンはホワイトベッセルを超える活躍をしたんだよ!
ユキチャンのデビュー戦は、芝コースに挑戦したんだ
ユキチャンはアイドルホースとして競馬ファンや関係者から注目を浴びていて、「ファンは芝で走る姿を見たいだろう」という考えから、ユキチャン陣営は芝にこだわったんだね
でもお父さんはクロフネだし、ホワイトベッセルが勝ったのもダートコース。芝でも速く走ることができるのかな?
残念ながら、デビュー戦の芝コースでは2番人気だったんだけど14着。。。
だから2戦目はダートコースに出走したんだ
結果は2馬身差をつけの1着!!
やったー!お兄ちゃんの記録に続くことができたね!
そして3歳の春、ユキチャンはもう一度芝コースに挑戦するんだ
レースの名前はミモザ賞
「白毛馬は芝コースでは速く走れない」と評価をされてユキチャンは8番人気だったんだ
でも白毛馬の芝コースでのレース成績はよくないしね・・・
結果はどうだったの?
なんと1着!!
ユキチャンは
「白毛馬による芝コースの初勝利馬」
「白毛馬による特別戦の初勝利馬」
という2つの史上初を達成したんだ!
ユキチャンはミモザ賞の1着を機に、優駿牝馬(オークス)への出走を目標にするんだ。オークスといえば3歳牝馬限定のG1レースで、3歳牝馬の最も名誉あるレースの1つだよね。
4戦目は芝コースの重賞フローラステークス(G2)に出走して、ユキチャンは「白毛馬による初の重賞出走」も達成したんだ。
でも結果は7着に敗れ、獲得賞金が足りず、優駿牝馬(オークス)への出走は除外されてしまうんだ
優駿牝馬(オークス)は目標だったのに、残念だね・・・。
そこで次の目標を切り替えて、地方競馬の関東オークスに挑戦することにしたんだ。関東オークスは地方競馬(川崎競馬場)の重賞ダートコース。騎手はこれまでパートナーを組んできた吉田隼人騎手から、トップジョッキーの武豊騎手が手綱をとることになったんだよ!
アイドルホースとしてユキチャンへの注目がすごく集まったレースになったんだ!
ユキチャンが出走する関東オークスがいかに注目されていたのかがわかる記録
・関東オークス当日の入場人員は前年比127%超
・売上は競争史上最高の4億3884万円
・特設のユキチャン単勝専用窓口が設けられ馬券が販売された
すごい人気だね!
で、、、関東オークスの結果はどうだったの?
2着に8馬身差をつけて、ユキチャンは圧勝したんだ!
ユキチャンは「白毛馬による初の重賞勝利」を成し遂げたんだよ!
勝利した武豊騎手のレース後のインタビューも印象的でした
注目されて緊張したけど強い姿を見せれてホッとした。可愛いだけじゃない。
フリー百科事典『ウィキベディア(Wikipedia)』より 武豊ジョッキーのレース後コメント
「可愛いだけじゃない」っていうコメントがしびれるね
その後もユキチャンは地方競馬を中心にダート戦線で活躍して、
5歳のときには、地方競馬の年度表彰「NARグランプリ2010」で最優秀牝馬に選出されたんだ。17戦5勝という立派な成績を残して2010年に5歳で引退。今はお母さんとして頑張っているよ。
シロベエ
シラユキヒメの4番目の子供は流産
5番目のママズディッシュは1度も勝利することなく引退
6番目のシロベエは結局競走馬としてデビューしないまま誘導馬として京都競馬場で活動しています
誘導馬として手前を歩いているのがシロベエ
その隣で歩いている誘導馬はホワイトベッセルだよ
兄弟で誘導馬として活躍しているんだね!
誘導馬にも注目してみたくなったよ!
マシュマロ
シラユキヒメの7番目の子供の名前はマシュマロっていうんだ
可愛い名前だね!
マシュマロは活躍したのかな?
マシュマロは2つの偉業を成し遂げたんだ
1つ目は、「白毛馬による新馬戦初勝利」だよ!
これはホワイトベッセルもユキチャンにも出来なかった偉業だね
だけど、それ以降はあまり活躍することなく12戦2勝で5歳のときに引退したんだ
じゃあ2つ目の偉業は?
マシュマロの子供が世界初の記録を成し遂げたんだ
子供の名前はハヤヤッコ
2019年のレパードステークス(G3)で、白毛馬として世界初の平地国際グレードレース優勝馬になったんだよ
ハヤヤッコは知ってるよ!今もJRAの重賞で活躍している白毛馬だよね
マーブルケーキ
シラユキヒメの8番目の子供ブラマンジェは、1勝もできずに引退
9番目の子供マーブルケーキは白毛にブチ柄のある馬でした
わー、珍しい模様だね!
まさにマーブルケーキって感じ
珍しいよね!次の10番目のシラユキヒメの子供もブチが大人気だったんだよ
ブチコ
あー!ブチコだ!僕もしってるよ!
ブチコは見た目の愛らしさからテレビでも特集されていたね。
厩務員さんもブチ模様の服を着てパドックを歩いたり、ファンを喜ばせていたね!
レース成績はどうだったの?
16戦4勝、2着3回、ユニコーンステークス(G3)5着。
はっきり言ってこれまでの白毛馬の中でも成績はトップレベル。
人気だけじゃなく、実力もある馬だったよ!
だけどストレスに弱く、ゲート内でパニックを起こしたりすることもあって、
2017年に引退しちゃったんだ
そして、ブチコが引退後に繁殖馬となり、最初に産んだ子供。
それが先日、札幌2歳ステークスに勝利したソダシだよ!
ソダシはブチコの子供だったのかー!!
そしてブチコはシラユキヒメの子供で、ユキチャンやマシュマロの妹。ハヤヤッコのいとこになるんだね。
こうやって白毛馬の歴史を振り返ると、ただソダシという白い馬が重賞を勝っただけじゃなくて、白毛馬みんなの思いがソダシに力を与えているような気がするよね。
ソダシの今後の活躍に注目
白毛馬の歴史を振り返ったうえで、改めてソダシの血統や成績についてまとめます
・母はブチコ(ブチコの母はシラユキヒメ)
・父はクロフネ(ホワイトベッセル、ユキチャン、マシュマロの父)
・デビュー戦を芝コースで勝利
・2戦目も芝コースの「札幌2歳ステークス(G3)」をレコード勝ち
「白毛馬は芝では速く走れない」と言われてきた芝にこだわり、2戦2勝で重賞を制覇したソダシ。白毛馬みんなの思いを乗せて、ユキチャンが挑戦できなかった牝馬クラシックを目指してほしいと個人的に願っています。
改めてソダシのレースを見てみよう
最後に
今回、突然変異で生まれた白毛馬の歴史と、シラユキヒメの遺伝子を継ぐ子供たち、そして孫たちの紹介をしました(^^♪
孫の1頭が現在オープンで活躍するハヤヤッコであり、期待の新星ソダシです。
今回紹介できませんでしたが、ブチコよりあとに産まれたシラユキヒメの子供や、ユキチャンの子供などまだまだ紹介したい馬はいます(/・ω・)/
白毛馬の歴史とシラユキヒメ一族の奮闘を踏まえて競馬を見ると、これまで以上に競馬を楽しむことができると思います(^^♪
最後までご覧頂きありがとうございました!
(2021年4月追記)
さらにその後、ソダシは快進撃を続け、アルテミスS(G3)を制し、そしてついに阪神ジュベナイルフィリーズを制し、白毛馬史上初のG1馬となりました(^^)/
一方で、ユキチャンの孫にあたるのがメイケイエール。白毛馬の一族でありながら、白毛馬として生まれなかったメイケイエールもまた世代屈指の牝馬として成長しています。
ソダシとメイケイエール、この対照的な2頭の白毛馬一族の対決にも是非注目いただきたいです。