※競走馬特集では僕が大好きな競走馬をご紹介します( `ー´)ノ
個人的な主観が大いに入っていますので、その点ご容赦ください♪
サリオス デビュー前
2017年1月23日、サリオスは北海道のノーザンファームで誕生しました。デビュー前の写真はまだまだ小さくて可愛いですよね。一口馬主法人「シルクホースクラブ」から総額7000万円で募集され、その後もノーザンファームですくすくと育ちました。
ちなみにコントレイルは2017年4月1日生まれ。コントレイルよりサリオスの方が少しお兄さんなんですね。
サリオスの名前の由来は、ローマ神話に登場する「戦闘の踊り」の発明者のようです。
母はサロミナ。サロミナはドイツの競争馬で、なんと無傷の4連勝でドイツG1を制覇するという偉業を達成しています。また、サロミナの子供にはサリオスのほかに、サラキア、サロニカと似た名前が多く、はっきりいってややこしいです笑
僕は何回もサリオスとサラキアがごっちゃになります笑
父のハーツクライはJRAでディープインパクトに唯一勝利した名馬。そしてコントレイルの父はディープインパクト。競馬ファンにとってはおなじみのシチュエーションですが、いつまでたっても興奮する構図です。
サリオス 2歳
・新馬戦
2歳になったサリオスは、美浦の名門・堀厩舎に入厩します。2019年6月2日に東京1600mの新馬戦でデビューします。鞍上は当時JRAでキレキレのダミアン・レーン騎手です。
新馬戦のサリオスは実は2番人気(単勝3.2倍)なんですね。1番人気はアブソルティスモ(単勝1.4倍)で、今も重賞で活躍している実力馬です。
道中は中段で足をためて、直線では逃げ粘るアブソルティスモを1頭抜群のスピードで差し切り、2馬身差の勝利。デビュー戦を圧巻の走りで制しました。
・サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)
新馬戦での完勝が評価され、2走目となる10月5日のサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)では1番人気で単勝オッズは1.5倍。鞍上は石橋脩騎手。このレースの結果は、1番人気→2番人気→3番人気の順で決着するという、実力馬が実力通りの力を見せたレースでしたね。
クラヴァシュドールとの直線たたき合いは興奮しました。クラヴァシュドールに直線で差されるとみるや、石橋騎手がクラヴァシュドールに近寄り併せ馬で走らせると、そこからギアがもう1段上がってサリオスが差し返す。勝ち時計はダノンプレミアムが2017年に記録したタイムを上回るレコード勝利。人馬ともに見事な勝利であり、サリオスの実力を決定づけるレースでした。
生産者の吉田勝己さんも「勝ちっぷりが良かったね。来年のダービーは決まったかな」と称賛していました。
・朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)
3走目は、朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)に出走しました。
鞍上は名手ライアン・ムーア騎手。
1番人気で単勝は2.0倍。2番人気は鞍上武豊のタイセイビジョン。
レースでは好位3番手追走から直線残り300mで一気に抜け出し、追いすがるタイセイビジョンらを残り100mでさらに突き放して2馬身半差で完勝。無傷の3連勝でGⅠ初制覇を成し遂げました。
勝ちタイム1分33秒0はレースレコードで、サリオスの馬体重538kgは2歳G1における最高体重優勝でした。
レース後に鞍上のムーア騎手は「凄く強い勝ち方。きっと来年も活躍できる。」と称賛し、生産者の吉田勝己さんも「クラシックに行くしかないでしょう」と明言しました。
3戦無敗で朝日杯FSを制したものの、2019年のJRA最優秀2歳牡馬には同じく3戦無敗でホープフルステークス(GⅠ)を制したコントレイルが選出されました。
サリオス 3歳
・皐月賞(GⅠ)
2020年4月19日、COVID19の影響により無観客競馬となった皐月賞で、サリオスはコントレイルと初対決です。
1番人気 コントレイル (単勝2.7倍)
2番人気 サトノフラッグ (単勝3.6倍)
3番人気 サリオス (単勝3.8倍)
※4番人気の単勝13.0倍
人気上は三つ巴ですが、結果的にコントレイルとサリオスの一騎打ち。
レースでは道中4・5番手追走から直線で鞍上レーン騎手の指示に合わせて進出。最後は外から進出してきたコントレイルと一騎打ちでしたが、たたき合いに半馬身差で敗れ、2着に惜敗しました。
鞍上のレーン騎手はレース後に、直線でコントレイルに比べて馬場の悪い内側を走らされたことを敗因に挙げていました。
・日本ダービー(GⅠ)
2020年5月31日、東京優駿(日本ダービー)に出走。
1番人気 コントレイル(単勝:1.4倍)
2番人気 サリオス(単勝:4.4倍)
※3番人気の単勝は12.8倍
皐月賞1~2着のコントレイルとサリオスに人気が集中しますが、圧倒的1番人気はコントレイルです。
道中は馬群の中断を追走し、直線入り口で外へ持ち出したところでやや外に膨れてしまい、結果的に前を行くコントレイルを追ったものの3馬身離された2着に敗れました。
皐月賞の1~2着馬がダービーでも1~2着となったのは1983年のミスターシービー・メジロモンスニー以来37年ぶりのこととなりました。
・毎日王冠(GⅡ)
皐月賞、日本ダービーとコントレイルの2着に泣いたサリオス。コントレイルは無敗のクラシック三冠に向けた最後のレース、菊花賞に向かいます。サリオスも菊花賞に出走してコントレイルへの再挑戦する路線もありましたが、オーナーのシルクホースレーシングが発表した次走は菊花賞ではなく毎日王冠。菊花賞の3000mという距離はサリオスにとって不向きと判断し、コントレイルとは別路線を選択しました。これまで同年代同士のレースしか経験していないサリオスですが、毎日王冠で初めて4歳馬や5歳馬といった歴戦の古馬達と対戦します。
鞍上にはルメール騎手を迎え、単勝1.3倍という圧倒的な支持を受けました。
抜群のスタートからルメール騎手の指示に促され、道中は離れた4番手で脚をためていました。直線に向いてからは、持ったままの手ごたえで差を詰め、200m手前からスパート。他馬を圧倒するスピードで並ぶ間もなくダイワキャグニーを抜き去り3馬身差の完勝。初の古馬相手に重賞3勝目を挙げました。